失敗!友達、親戚への割引料金
友達や親戚、またその子供からレッスン依頼があったら料金はどうする?
音楽大学を卒業してすぐに地元に帰ると親戚や友達などからレッスンを頼まれることもあります。レッスンの依頼をしてくる身内は大学を出てすぐの音大生に生徒さんがいないことを知っています。ほとんどの場合は一人でも生徒さんができたら応援ができるという暖かい気持ちでレッスンを依頼してくれることでしょう。しかし、その場合でも多少の値引きを期待していないわけではありません。
選択肢1.大幅な値引き
初めての生徒さんがなかなか集まらないと焦りますが、身内の大幅な値引きは極力避けるのが無難です。理由の一つはレッスン料の値上がりを告げにくくなることです。レベルが上がるにしたがって料金の値上げを行うことで稼動効率を上げることは音楽講師には必須です。(上げないで愚痴ってる先生もいますが・・・) 一度大幅に値引きしてしまうとレベルでの値上げの料金も少ないままになりがちです。また、値下げ料金の生徒さんが学校の子供同士、お母さん同士で料金を言ってしまうと「ここの音楽教室はレッスン料が安い」という口コミができあがってしまいます。多少安いイメージがつくだけならプラスにはたらくこともありますが、その料金や割引料金を少しだけ高いイメージで体験レッスンに来ると実際の料金を目にしたお客さんは「高い」と感じます。同じ地域の他の教室より安い設定でも一度高いとイメージがつくとその人の周辺が一瞬で生徒募集対象外になってしまう可能性があります。また、一般料金でレッスンに来てくれている生徒さんの不満になってしまうこともあります。
選択肢2.割引をしない
割引をまったくしないという方法です。自分が設定したレッスン料をそのままご案内する場合、ほとんどの人はそれでもレッスンに来てくれますが心の中で一瞬ケチだなと思われてしまう場合もあります。しかし一度そう思ってもレッスンを重ねて何年も付き合ううちにそういうものだと理解してもらえます。もし、ずっと根にもちそうだと予測できている相手ならレッスン料の割引ではなく入会金免除、もしくは初回の教材費免除など他の方法もあります。
選択肢3.多少の割引ですませる
自分の兄弟の子供など、本当に親しい方のレッスン料は値引きをしてあげたい気持ちも大きくなります。その場合は少しだけ割引してあげても問題はありません。500円程度の、ほんの気持ち程度にしておきましょう。
● その他の方法 ●
割引をしない方法のところでも記述しましたが、レッスン料以外で低価格でも満足感を与えることができるサービスをご紹介します。体験レッスンのキャンペーンでも使える方法です。
1.入会金免除
入会金を設定している教室なら手軽にできます。お教室によって料金は違いますので、あまり高い入会金の場合は半額程度でも喜んでもらえます。
2.初回教材費免除
初めてのレッスンで使う教材を自分で購入してプレゼントします。初めて音楽の教室に通う方は、バイエルと言ってもどれを購入していいかわかりません。楽譜売り場で右往左往している親子を見かけます。講師がプレゼントしてあげるととても喜ばれます。
3.レッスン用品プレゼント
レッスンに通うときに使えるバッグや楽譜をとめるクリップ、鉛筆などをセットにしてプレゼントしましょう。音符の柄や鍵盤、五線譜がついているグッズは音楽教室に通っているという気持ちを高めてくれるので長く使ってもらえるアイテムです。